Q.ウェルハンティングとはどのようなイベントなのでしょうか?大きな特徴は「逆求人型」のイベントであることです。多くのイベントでは学生が企業のブースに足を運ぶことが一般的ですが、ウェルハンティングは企業が話をしたい学生のところに足を運ぶようになっています事前に企業側に渡しておいた学生の情報や、直前の学生からのプレゼンを見て、企業が興味のある学生を訪問するかたちになっています。自分に興味を持ってくれた企業が訪問してくるので、学生は無理に自分を企業に合わせることなく、本来の自分らしさを出しやすいのがメリットといえます。また、通常のイベントでは基本的に自分の興味に従って業界や企業を選ぶと思いますが、このイベントでは自分が知らない業界の企業からアプローチしてもらうこともあるため、業界。企業選びの視野が広がりやすいのもメリットのひとつですね。Q.もう少し詳しくサービスの流れを説明していただきたいです。まずは公式のLINEアカウントやホームページ(HP)、口コミなどから流入した学生さんひとりにつきひとり、弊社のメンバーがメンターとしてつきます。そしてイベント開始の1~2ヶ月前から、1人につき1時間×3回ほどの面談を通し徹底的に自己分析をおこないます。本当にやりたいことは何か、これまでどのように意思決定をしてきたのかなど、過去から未来まで本質的に深掘りをしていきます。そのアウトプットとしてプレゼン資料を作ってもらい、それをもとにイベント当日は企業へ自己プレゼンをおこないます。そのプレゼンを聞き、興味を持った企業が学生のもとに訪れるといったかたちですね。

<逆求人型イベント ウェルハンティング>

事前の徹底した自己分析による学生のプレゼンをもとに、企業が学生のもとを訪れる

Q.イベントそのものはどのような流れで進むのでしょうか。一度のイベントに参加する学生はおよそ25~30人、参加する企業は5~10社です。おおよそのタイムテーブルは以下のようなかたちになっています。

イベント当日はまず午前中に学生の自己PRと企業プレゼンをおこないます。その内容をもとに、午後は企業が気になる学生のもとを訪問し面談を8タームおこないます。午前中の自己PRのほか、事前に学生の情報は企業に渡してあるため、企業は面談前からある程度学生のことを知っている状態です。そのため、どの学生もあまりかしこまらずフランクな雰囲気で面談をしているイメージですね。この面談を通し企業から高評価を得られると、次のステップに進むことができます。次の面談や選考参加の勧誘があるほか、応募時のエントリーシート(ES)や一次面接をスキップとなる学生も少なくありませんQ.参加している企業はどのような企業が多いですか?業界でいうと、IT系、人材系、コンサル、不動産と実にさまざまな業界の企業が参加しています。また会社の規模もベンチャー企業から上場会社までとこちらもさまざまです。幅広い企業が参加している中で、参加企業のマインドとして挙げられるのは以下の3つでしょう。

たくさんいる就活生の中から、このような意思を持って本気で「あなた」を探している企業ばかりです。このようなマインドに共感できる学生はぜひ参加を検討してみてほしいですね。Q.ウェルハンティングの特徴や強みを教えてください。ウェルハンティングならではの特徴は3つあります。

①1対1の対話
②あなただけの気づき
③メンター制度

そもそも逆求人型の就活サイトやイベントは、サイト登録やイベント参加を促すだけのところも多くありますよね。その点ウェルハンティングでは、イベント前からメンターがつき自己分析から当日の準備などをすべて並走しています。この中でも、イベント準備期間に学生の自己分析やプレゼン資料の作成を徹底的にサポートしているところがウェルハンティングの最大かつ唯一無二の強みだと考えています。本質的に自分と向き合えるよう、幼少期まで遡って深掘りをしているんですよ。ほかの逆求人型サービスにはないといえるでしょう。また、このメンターとの対話だけでなくイベント当日の企業との面談など、とにかくさまざまな相手と1対1で対話をすることが多いです。これもウェルハンティングならではの強みであり、特に企業との面談では、お互いの理想像を本音でぶつけ合っています。また、こういった企業との面談やメンターとの面談を通じ、自分自身について深く考えることができます。本当にやりたいことや、潜在的な可能性などを見出す良い機会です。こういったことは一般的な就活では得にくいことであり、就活を終えても自分の身になる気付きばかりです。ここまでのサポートがあり、こういった気づきを得られる就職イベントは、正直なかなかほかにないのではと思っています。Q.千手さん自身はどのような思いでイベントを開催しているのでしょうか。「参加した学生さんには幸せになってもらいたい」という思いをもってウェルハンティングを開催・運営しています。そのうえで、人の幸せには「自分らしく生きること」が大切だと考えています。私たちウェルハンティングが考える就活のゴールは内定獲得ではありません。働くなかでの幸せや本当に自分のやりたい仕事を見つけることが就活のゴールであると考えています。そのため、ただの就活支援だけではなく、人生支援のような側面もあると考えています。学生と1対1でしっかりと向き合うことで、圧倒的味方になってあげようとは常に心掛けていますね

「本当の自分や自分の幸せと向き合い考えることができた」という声が何よりうれしい

Q.学生さんとのやりとりなどで印象的なエピソードはありますか?イベントに参加した学生の多くが、TwitterなどのSNSでさまざまな感想を発信してくれているのを目にします。その中でも、ある学生さんが「ウェルハンティングに参加して本当の自分と向き合うことができた」という感想をメディアプラットフォーム「note」で書いてくれたことが今でも印象的ですたとえば学生に人気の大手企業ですが、きちんと自分で考え抜いた結果として大手企業を志望し入社を決める人もたくさんいます。しかし中には「とりあえず待遇がいいから」「周りがみんな行っているから」などというような理由で、しっかり考えずになんとなくで大手に入社をする人も少なからずいますよね。そのような表面的な理由ではなく、自分の価値観としっかり向き合ったうえで企業を選んでもらいたいと思っているので、このような参加者の声を聞くと「自分の思いが伝わったな」とうれしく思います。Q.最後に学生に向けてメッセージなどをお願いします。学生の皆さんには、就職活動を通じて「本当に自分がやりたいことや、自分の幸せとは何なのか」を真剣に考えてほしいです。ただ内定を取るためではなく、就活が自分の人生を幸せにするためのターニングポイントになると考えて、「何のために働くのか」という答えを見つけてもらいたいですもし1人で考えるのが難しい人、もっと自分と深く本質的に向き合いたいという人はぜひウェルハンティングに参加してください。就活が不完全燃焼に感じている人や、ある意味速く終わらせたい人ももちろん歓迎です。ぜひ一緒に「自分が幸せになれる選択とは何か」考え、納得できる企業選びをしましょう。

千手禅二郎さん千手禅二郎さん
千手禅二郎さん

Zenjiro Senju●ルビーイン 代表取締役社長。筑波大学心理学類卒。学生時代に逆求人型の就活イベントで出会った不動産会社に入社し、2社で不動産関連の業務を担当。その後人材系の会社に入社し、新卒採用のイベントの運営を担当。2020年7月にルビーインを設立